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[導入事例]株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング

インスタンスの運用を自動化するマネジメントツールの導入で
AWS運用コストを最大約8割削減

大規模ECサイトや基幹システム、RPAなどをコンサルティングからシステム構築・運用までを手掛ける株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングでは、拡大するクラウドインスタンスの運用最適化ツールとして「Spotinst」を採用しました。
コストを意識した運用に工数がかかるとされるAWSの運用において、インスタンスの最適な運用を自動化し、最大8割のコスト削減に成功しました。

株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング
創業
2002年2月7日
所在地
〒106-0041 東京都港区麻布台2-3-5 ノアビル3階
URL
https://www.bigtreetc.com/
  • DX事業部 技術統括グループ 技術統括部長

    アーキテクチャグループ リード 高安 厚思

  • DX事業部 技術統括グループ

    インフラチーム リード 池浦 正史

導入前の課題
  • AWSの運用最適化工数
  • 最適なコスト運用
  • 管理外のクラウド・コンテナの増加
導入後の効果
  • 最適なインスタンス運用の自動化
  • AWS運用コストの削減
  • 管理外クラウド・コンテナの統制

パートナーとしてビジネス面から携わるSIer

御社の事業内容についてお聞かせください。

当社は2002年に外資系コンサルティング会社出身のメンバーが創業したシステムインテグレーターです。そのような経緯から当社は常にお客様企業のビジネス的な課題解決のコンサルティングからかかわり、最適なシステムの構築、運用までの全体を行う「プライムコントラクター」として事業を行っています。

御社事業におけるクラウドの位置づけをお聞かせください。

基本的には当社からお客様に対してシステムを提案するので、お客様からクラウドの利用を指定されることはありません。しかしながら、近年お客様が直面するビジネス環境の大きな変化やグローバル化に対応するために、サービスの短期立ち上げやグローバル対応、運用コストの最適化などを突き詰めていくと、システム基盤の最適解としてクラウドを選択するという流れになってきています。

このような状況の中で、2018年にクラウド推進CoEを社内に立ち上げ、クラウド技術の展開やナレッジの教育、プロジェクトの立ち上げ、運用支援、またAWSのパートナーとしての協業およびその内容の向上を強力に推し進めています。

 

 

 

米国日商エレクトロニクス社からもたらされた最新のクラウドマネジメントツールの情報

クラウドインスタンスの運用においてどのような課題をお持ちでしたか。

AWSの運用を行う中で難しいと考えていたのが、適切なインスタンスの選択と利用でした。
当社事業の主軸であるECサイトは、特にワークロードの変化が激しいのが特長です。セールやキャンペーンなどの実施時は極端にトランザクションが増えるのに対し、夜間は僅かなワークロードしか必要なくなります。これに対し柔軟にスケールできるのがクラウドを使うメリットではあるのですが、適切なインスタンスの購入・運用を行わないと、オンプレミスよりコストがかかってしまうということになりかねません。
特にAWSはオンデマンド、リザーブド、スポットという3つのインスタンスがあり、これらを適切に運用する必要がありますが、比較的安く使えるリザーブドインスタンスは長期に亘るキャパシティの予約が必要で、変化の激しいお客様のビジネスを考えると購入に躊躇してしまいがちです。また、スポットインスタンスは安価で魅力ですが、入札が必要な点、入札価格を超えるとシステムが強制停止されてしまう点で、運用が面倒であり手が出にくいものでした。こうなると結果的に確実に利用する部分はリザーブドインスタンスを使っていますが、スポットインスタンスを使った最小のコスト構成にすることは難しい状況でした。

Spotinstを導入されたきっかけをお聞かせください。

このような状況の中、当社のインキュベーション事業部がシリコンバレーに置いているオフィスから、Spotinstというツールがあるという情報が届きました。それはインキュベーション事業部が米国の日商エレクトロニクス社から紹介されたもので、さっそく社内で検証をしてみたところ、運用上、特に問題はなく、利用料も削減できたコストの20%という成果報酬型の課金というわかりやすい形であったので導入を決めました。

コスト最適化のソリューションとしてコンサルティングに活かす

実際に導入されてみて効果はいかがですか。

まずは自社向けのサービスを運用しているAWSから利用を開始しました。これはお客様に勧める前に自社での効果確認というトライアルの位置づけでした。7~8割の削減効果が望めるという触れ込みに対して、疑心暗鬼な部分がありましたが、実際にそれぐらいの効果がでています。これまで手動ではやりきれなかったスポットインスタンスの効果的な利用ができているためでしょう。また、可用性という部分でもまったくトラブルなく使えているので、問題ないと評価しています。徐々にお客様への提案も始めたところです。

お客様にはどのような形で展開していきますか。

Spotinstはクラウドサービスですし、課金形態も成果報酬型なので、当社が運用で収益を得るという形は難しいと考えています。そこで、当社ではコンサルティングツールとして活用するビジネスを考えています。具体的にはクラウドインスタンスの運用におけるコスト最適化のソリューションとして導入し、そこで削減できたコストを原資として別の課題を解決するソリューションに活用するというようなことです。

クラウド・コンテナの統制ツールとしても期待

今後Spotinstに期待することをお聞かせください。

クラウドやコンテナは比較的簡単に利用することができるため、近頃ではシステム部門の管理外で、各部門が契約したクラウドやコンテナを使っていることに苦慮しているというお客様からの相談が増えてきています。 Spotinstであれば、クラウドやKubernetesと組み合わせてコンテナの統合的な運用管理が可能となるので、このような課題に対する統制ツールとしてもお客様に勧められると考えています。

最後にSpotinst、そして日商エレクトロニクス社に期待されることをお聞かせください。

クラウド利用の最適化を突き進めていくと、マルチクラウドの流れになっていくと思いますが、現状では運用が煩雑すぎるため、実質的には「クラウドロックイン」状態になっています。Spotinstがマルチクラウドに対応すれば、この現状を打破する強力なツールになってくれると期待しています。
日商エレクトロニクス社には当初の情報提供から始まり、さまざまな質問にもすぐ対応してくださったので、とても満足しています。話によればイスラエルにあるSpotinst社の本社にもしっかりとしたパイプをお持ちとのことでとても信頼しています。今後もSpotinstに限らず最先端のテクノロジーやサービスをご紹介、ご提供いただければと思います。

ありがとうございました。

事例動画はこちら

※音声は日本語ですが、インタビュアーのキャプションが英語の為ご注意ください。

 

DXHACK 編集部

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DXHACK 編集部では、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation/DX)に関する情報配信とAPM、AIOps、自動化コンサルティング、クラウドコスト削減についてのサービス活用事例やノウハウなどをお伝えしていきます。