目次
はじめに
こんにちは。日商エレクトロニクス、Spotinst担当の上條です。
昨年2019年12月のAWS re:Inventにて、新しくCloud Analyzerという機能がラインナップに追加されました。
では、どのような製品なのか?概要を詳しくお伝えしたいと思います。
新機能Cloud Analyzerの概要
新機能のCloud Analyzerでは、一つのプラットフォームでクラウド管理を可視化し、かつ継続的に分析が可能です。
また、分析するだけではなく、本機能を起点として、Elastigroup, Ocean, Ecoといった他の機能を活用しながら、実用性を高められるアクショナブルな機能となっています。
Cloud Analyzerの特徴
Cloud Analyzerの特徴は、大きく分けて下記3点があげられます。
1. コスト分析とアラート通知
全てのクラウドコストと使用状況の分析により、包括的に運用上の洞察をすることが出来ます。
不規則なクラウド支出を検出し、即時修復の根本原因を特定します。
2. クラウド効率のKPI
クラウド効率のためのKPIを見つけ、時間の経過とともに最適化の為のアクションのフィードバックサイクルを追跡します。
3. アクショナブルな最適化
ボタンを1クリックするだけで、実装および自動化できる実用的なコストおよび使用量の最適化に関する推奨事項を受け取ります。
Cloud Analyzerの機能
上記の特徴を提供するため、Cloud Analyzerでは現在いくつかの機能を提供しています。
- クラウド効率性のスコア化
- クラウド利用状況の可視化
- 機械学習を利用したクラウド傾向分析
- アクショナブルな最適化の為の連携機能
1. クラウド効率性のスコア化
Cloud Analyzerは、お客様のクラウドの使用状況の実際のデータに基づき、クラウド組織内のすべてのアカウントの効率スコアを計算します。このスコアは、スポットインスタンス、リザーブドインスタンス、適切なサイズのリソース、およびアイドル状態のリソース、無駄なリソースといった、全体を包括的に管理した上での節約の機会に基づいて計算されています。下記の画像のように、それぞれのアカウントで、あとどれくらいコストを削減することができるのかを分析してくれます。
2. クラウド利用状況の可視化
クラウドの使用量とコストデータを切り分けて、カスタムレポートを作成し、他のチームメンバーと共有することができます。下記のグラフのように、いつ、どのアカウントがどれくらいのコストを使っていたのかが一目でわかるようになっています。タグ、アカウント、使用タイプなど、複数の範囲・レイヤーから包括的に情報を取得することが可能です。それぞれの項目をクリックしていくことで、ドリルダウンして詳細を見ることも可能です。
また、Webサービス、コンテナワークロード、ビッグデータ、またはステートフルアプリケーションを実行している場合でも、マルチクラウド・マルチワークロードで管理することができます。
3. 機械学習を利用したクラウド傾向分析
Cloud AnalyzerはMachine Learningを使用して、明確なレポートとアラートを使い、不規則なクラウドの支出・使用パターンを特定します。ある一定の閾値を超えそうになるとアラートが飛ぶように設定することができます。これにより、課題を解決し、元々計画をしていた容量内に収められるよう管理することが可能になります。 また、現在・過去・および予測されたコストと使用量の視覚化により、全てのクラウド展開にわたって、誰によってどれくらい料金が費やされているかを分析します。
4. アクショナブルな最適化の為の連携機能
他の分析ツールなどだと、分析したままで、そこからどうするべきなのかまでは、なかなか提案をしてくれませんが、Cloud Analyzerであれば、ほかの機能と簡単に連携することができます。下記画像の通り、それぞれのワークロードで、あとどれくらいコスト削減ができるのかを可視化してくれるだけでなく、画像一番右端のActionのボタンから、実際にElastigroup, Ocean, Ecoといったそれぞれのどの機能を使えば削減できるのかまで提案をしてくれます。どのワークロードでスポットインスタンスを利用するのが最適なのか、最適なサイズのコンテナはどれなのか等々、細かいところまで提案をしてくれるので、お客様のROIを最大化することが出来ます。
さいごに
いかがでしたか。これだけ分析をしてくれて、Spotinstのアカウントがあれば、Cloud Analyzerの利用は無料です!
(※分析の結果、Elastigroup, Ocean等を使う必要がある場合は別途課金となります。夫々の価格についてはこちら。)
まずは、Spotinstのフリーミアムをご試用されてみてはいかがでしょうか。
ご興味のある方は、下記よりぜひお問い合わせください!
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